強アルカリ電解水系切削液への切り替え後の経過━ N製作所様 編

実機テスト開始から1ヶ月と少しが経過しました。

ここまでの改善効果を簡単にまとめますと以下の通りとなります。

【検証条件】

テスト機:横型マシニングセンター-牧野フライスa71

被削材:SCS14(ステンレス鋳物)の量産品。製品写真は守秘義務の都合上、掲載の許可が頂けませんでした。

加工条件:送りと回転数を10%上げただけで他は従来通りで通常生産としました。

【効果】

①以前のエマルジョンタイプと比較してチップ消費量が1/4に減少。5個に一回チップ交換をしていましたが、20個連続生産が可能になっています。

②問題となっていた切削液の腐敗と、それに伴う腐敗臭については、交換後まだ1ヶ月程度とフレッシュな状況にありますので評価し難いですが、今のところ良好な状態で推移しております。

以上が、実機テスト開始後1ヶ月で得られている改善効果となっています。(引き続き条件アップにはトライしていきますので、追ってご報告させて頂きます。)

さらに、導入直後でここまでの改善効果が得られている状況を踏まえ、現在テスト中の牧野フライスa71の隣にあるオークマ横型マシニングセンターもRe-ALウォーターに切り替えたいとの要望を頂きましたので、昨日2台目の入替作業を行ってきました。この設備では、鉄系、アルミ、ステンレス、鋳物各種など多岐に渡る被削材を加工するとのことなので、材質ごとの改善効果が今から楽しみです。

 

【入替前の機械洗浄作業①】

【入替前の機械洗浄作業②】

チップコンベアも引き出して、高圧洗浄機にてタンク内を徹底的に洗浄したうえで、Re-ALウォーターを張り込みます。

こちらの機械での実証結果も、一定期間のデータが取れましたら追ってご報告させて頂きますので今しばらくお待ちください。

 

※余談ですが、弊社ではRe-ALウォーターへの切り替えを前提としない、単純なタンク清掃サービスも行っており、大変ご好評を頂いております。汚れや腐敗、悪臭などでお悩みでしたらお気軽にお問合せください。

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